PowerBIのデータセット内にあるデータをPowerAppsで扱う​

PowerBIのデータセット内にあるデータをPowerAppsで扱う​

11月 11, 2024

記事の監修

H.Sueno

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H.Sueno

開発部/1グループ Bizwindのエース
資格:MCP認定資格(PL-900,100,300)、フォークリフト免許、サウナスパ健康アドバイザー など
2023年8月入社。エンジニア経験は浅いながらも当社では、自称エースとして活躍中。
アプリ開発だけでなく、ハンズオンやハッカソンの経験も持つ。
コミュニケーション能力も高く、仕事、プライベートとともに周りの人から慕われている。
趣味はダンスやサウナ、筋トレでエネルギッシュな一面に加え、マンガやアニメ、音楽など幅広い分野が好きである。

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Contents

目次

こんなお悩みはございませんか?
営業が手動でデータを入力し、レポートを作成しており、時間がかかっている​
数字やレポートを複数の異なるシステムで確認しているため、全体像の把握が難しい​
データ更新後に、他のツールと同期させる手間がある​
全てPower Platformで簡単に解決できます!​

Power BI、Power Appsを使えば、リアルタイムで営業メンバーの業績や進捗が確認でき、データの一元化を叶えることができます。​
一度作成してしまえば、データ入力だけで、レポートなども自動で全て出力することができるようになるため、作業が効率化し、意思決定も迅速に行えます。​​
では、どのように作成するのか、具体的にご紹介していきますね。​

概要

​ ・Power BI で使用しているデータセット内のデータを Power Apps のコレクションに格納します。

​ ・SharePoint リストや Dataverse のようにデータセットを直接指定してギャラリーコントロール等に表示することはできませんが、Power BI コネクタの [ データセットに対してクエリを実行する ] を使用し、コレクションに入れることで Power Apps 内で使用可能です。​

注意事項

​ ・今回の実装を行う上で、レポートをワークスペースに発行する必要があります。​

​ ・マイワークスペースであれば無料の範囲内で使用可能ですが、その他のワークスペースを使用するには Power BI Pro 以上の有料ライセンスが必要になります。​​

​ ・また、今回は試用版ライセンスを適用し、ワークスペースを使っているため、マイワークスペースでの実装可否は未検証です。​​

流れ

Power ​BIのデータモデル​​

Power Appsのコレクションに格納​​

1.Power BI サービスでワークスペースを作成

​ Power BI Desktop で作成したレポートとデータセットを発行するためのワークスペースを Power BI サービス に作成します。​​​

2.Power BI Desktop のデータモデル

​ Power BI Desktop では画像のようなスタッフの販売状況を管理するテーブルを持っています。

3.Power BI Desktop でグラフ化

​ 今回、レポートは関係ありませんが、先ほどのデータを簡単にグラフ化させた場合のレポートになります。

4.Power BI サービスへ発行

​ 先ほどのレポートを Power BI サービスへ発行します。発行すると選択したワークスペースにレポートとセマンティックモデルが作成されます。
Power BI 側での設定はこれで完了です。

5.Power Apps を開く

​ Power Apps の編集画面を開きます。

6.Power BI コネクタを追加

​ 画面左側のデータアイコン内データの追加を選択し、Power BI コネクタを追加します。
※メールアドレスの部分はマスクしてます。

7.ボタンコントロールとギャラリーコントロールを追加

​ ボタンコントロールを追加し、ボタンをクリックすることでデータセットからデータを取得するようにします。
また、ギャラリーコントロールを追加し、取得してきたデータを表示します。

8.ボタンコントロールのOnSelectプロパティに数式を記載

​ ボタンコントロールの OnSelect プロパティに数式を記載します。

数式 ​
ClearCollect(
    colBiData,
    ForAll(
        PowerBI.ExecuteDatasetQuery(
            “06ed2d34-2cd7-4d4b-92ea-fa3b833b1415”,
            “34a622b4-b87b-4a29-9b2b-28ab38b37fe8”,
            “EVALUATE(‘テーブル1’)”
        ).firstTableRows,
        {
            StaffName: Value.’テーブル1[StaffName]’,
            SalesDate:Value.’テーブル1[SalesDate]’,
            ItemName: Value.’テーブル1[ItemName]’,
            ItemPrice: Value.’テーブル1[ItemPrice]’,
            SalesQuantity: Value.’テーブル1[SalesQuantity]’,
            TotalPrice: Value.’テーブル1[TotalPrice]’
        }
    )
)

​ Power BI.ExecutedatasetQueryの 第一引数にはワークスペースのIDを記載し、 第二引数にはデータセットのIDを記載します。
EVALUATEの引数にはテーブル名を記載します。

9.ギャラリーコントロールのItemsプロパティに数式を記載

​ ギャラリーコントロールの Items プロパティに数式を記載します。
コレクション名を記載し、コレクション内の データをギャラリーコントロールに表示します。

数式 ​
​     colBiData

最後までご精読いただきありがとうございました。
ご不明点ございましたら、以下まで気軽にお問い合わせください。
【問合せ先】
株式会社ビズウインド 営業担当
Mail:makira@bizwind.co.jp

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