

記事の監修
S.Sato
記事の監修
S.Sato
マネジメント&イノベーション事業部 開発部/2グループ グループマネージャー
資格:Microsoft Offiece Specialist Master 2007、ITパスポートなど
2022年よりMicrosoft365とPowerPlatformの案件を担当。
それ以前は業務・Web系システムを要件定義からリリースまでの開発に従事。
IT業界歴15年の経験を活かし、PJを牽引し後続の育成にも力を注ぐ。
趣味は散歩で、思考が煮詰まった際には、近所の緑道を散歩し、新たな発見や自然からのインスピレーションを受けている。
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目次



Dataverseに設定した検索列を画面に表示して、その項目を選択した時に、紐づく別の検索列にフィルターをかけて
表示させたいが、標準機能ではできません。
そのような時に、JavaScriptを実装することで上記悩みを解決できます。
では、どのように作成するのか、具体的にご紹介していきますね。
1.事前準備
1-1.Dataverseにテーブルを用意する
事前準備としてDataverseにテーブルを作成します。(例として申請テーブル、地方テーブル、都道府県テーブルを作成)

1-2.地方テーブルに列とデータを追加する
地方テーブル
・コード列を追加します。
・Name列、コード列に対して以下のようにデータを投入します。(地方8件のデータを入れます)

1-3.都道府県テーブルに列とデータを追加する
都道府県テーブル
・コード列、地方列、名称列を追加します。
・追加した列に対して、以下のようにデータを投入します。(都道府県47件のデータを入れます)

1-4.申請テーブルに列を追加する
申請テーブル
・地方列、申請都道府県列を追加します。

1-5.地方テーブルにビューを設定する
地方テーブルにビューを設定する(画面表示する際にプルダウンの中身となる)
・左のサイドバーから「テーブル→地方→ビュー」を選択して、ビューの種類から「検索ダイアログ検索ビュー」を選択します。

以下のようにビューを設定します。

1-6.都道府県テーブルにビューを設定する
都道府県テーブルにビューを設定する(画面表示する際にプルダウンの中身となる)
・左のサイドバーから「テーブル→都道府県→ビュー」を選択して、ビューの種類から「検索ダイアログ検索ビュー」を選択します。

以下のようにビューを設定して下準備が完了です。

2.モデル駆動型アプリで画面を作成
2-1.モデル駆動型アプリで画面を作成する
画面を作成する
・左のサイドバーから「テーブル→申請→フォーム」を選択して、フォームの種類から「メイン」を選択します。

2-2.地方、申請都道府県を選択して画面を作成する
左のサイドバーから「地方」と「申請都道府県」を選択して、フォームに配置します。

2-3.JavaScriptを実装する
JavaScriptを実装します。

2-4.JavaScriptを適用する
①左のサイドバーから「+ライブラリの追加」から作成したJavaScriptを選択します。
②追加されるとJavaScriptが表示されます。
③地方をクリックします。
④右のサイドバーからイベントタブをクリックして、 「+イベントハンドラ」を選択します。
⑤ライブラリを選択して、関数名を入力、「実行コンテキストを最初のパラメーターとして渡す」にチェックを入れて、完了ボタンを押下します。

3.テスト
3-1.モデル駆動型アプリを実行
左のサイドバーの「アプリ」の3点リーダから「再生」ボタンを押下します。(アプリの新規作成方法は今回は省略します)

3-2.初期表示のプルダウンの中身を確認
・ビューの「+新規」ボタンをクリックして、編集フォーム(新しい申請フォーム)に遷移します。
・何も選択していない状態の地方プルダウンと都道府県プルダウンの中身を確認します。


3-3.地方プルダウンを選択する
地方プルダウンの虫眼鏡マークをクリックして、「四国地方」を選択します。

3-4.都道府県プルダウンを確認する
申請都道府県には四国地方の4つでフィルタリングされていることを確認できました。
また地方プルダウンを「四国地方」→「中国地方」に選択しなおすと、それに紐づいて中国地方の5つが表示されます。

まとめ
Power Appsのモデル駆動型アプリで、検索列にフィルター設定する方法はいかかだったでしょうか?
あるプルダウンを選択すると、それに紐づく別のプルダウンをフィルタリングして表示することができました。
※今回で言うと、地方プルダウンを選択すると、申請都道府県プルダウンに対象の都道府県を表示できました。
最後までご精読いただき、ありがとうございました。

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