Power Automateで簡単にSharePointリストのアイテム追加時にTeamsに自動通知!

Power Automateで簡単にSharePointリストのアイテム追加時にTeamsに自動通知!

4月 24, 2025

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記事の監修

S.Sato

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S.Sato

マネジメント&イノベーション事業部 開発部/2グループ グループマネージャー
資格:Microsoft Office Specialist Master 2007、ITパスポートなど

2022年よりMicrosoft365とPowerPlatformの案件を担当。
それ以前は業務・Web系システムを要件定義からリリースまでの開発に従事。
IT業界歴15年の経験を活かし、PJを牽引し後続の育成にも力を注ぐ。
趣味は散歩で、思考が煮詰まった際には、近所の緑道を散歩し、新たな発見や自然からのインスピレーションを受けている。

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Contents

目次

こんなお悩みはございませんか?
SharePointリストのアイテムが作成された時に通知が欲しい
わざわざSharePointリストを見に行くのではなく、Teams上で確認したい
メッセージ形式ではなく、ユーザーが投稿の内容を一目で認識できるようにしたい
簡単に解決できます!

Power Automateのクラウドフローを使用することで、SharePointリストのアイテム作成をトリガーにTeams投稿を自動化することができ、上記悩みを解決することができます。
また、アダプティブカードを使用すると、URLを開くボタンを配置する、項目を見やすい形式で表示するなど、自由なカスタマイズが可能になります。
では実際にPower AutomateのクラウドフローでTeamsへ自動で投稿する方法を具体的にご紹介していきますね。

1. SharePointリストの作成​

1-1. リストを作成する ​​

対象のSharePointリストを作成していきます。 ​​​

今回は、見積もり依頼の進捗管理を題材としてみます。 ​​​

空のリストから、リスト名を設定して作成してください。 ​​​

1-2. 列を作成する ​​

次に、列を設定していきます。 ​​​

列定義は、見積もり依頼番号(テキスト)、見積もり区分(選択肢)、数量(数値),予算(数値)、ステータス(選択肢)とします。 ​​​



一列ずつ作成していきますが、Power AutomateでSharePointリストを操作する際、内部列名を使用することがあります。 ​​​

日本語で列を作成すると、内部列名が文字コードに変換されてしまいます。 ​​​



これを回避するため、一度列名にアルファベットを使用して作成します。 ​​​

その後、列の編集で日本語名に更新することで、内部列名が英語になり可読性が向上します。 ​​​

同様にして必要な列を作成していきます。 ​​​



リストの準備の次は、クラウドフローの作成に入ります。 ​​​

2. クラウドフローの作成

2-1. トリガーを設定する

自動化したクラウドフローを作成し、トリガーを選択していきます。 ​​​

SharePointリストにアイテムが作成されたことを検知して欲しいので、「項目が作成されたとき」を使用します。 ​​​

フローに名前を記入し、作成してください。 ​​​

2-2. 投稿メッセージを作成する​

フローが作成されると、アプリデザイナーが開かれます。 ​​​

Teamsアクションの中から、「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションを選択します。 ​​​

投稿者と投稿の方法、投稿先チーム、投稿先チャネルを選択し、メッセージ欄に投稿内容を記載していきます。 ​​​



起動元となったSharePointリストアイテムの値は、動的コンテンツの中で選択することで挿入できます。 ​​​

メッセージの設定が完了しましたので、保存し実行してみます。 ​​​



3. メッセージの内容を確認する ​

3-1. 投稿メッセージを確認する ​​

保存し「手動」でテストを実行すると、トリガーを待機している状態になりますので、SharePointリストでアイテムを作成してみます。



トリガーがアイテム作成を検知すると、メッセージが投稿されました。

SharePointリストに作成したアイテムと、同じ内容が投稿されていることがわかります。

4. カスタマイズ ​

4-1. アダプティブカードのJSON定義を作成する ​​

このままのメッセージでもリマインダーとしては十分ですが、SharePointリストへのアイテムリンクや見出しなどを挿入することで、より使いやすい通知へとカスタマイズすることが可能です。今回は、より自由度の高い方法として、アダプティブカードを使用していきます。

まずは、作成アクションにてアダプティブカードの定義をJSON形式で記載します。



{
  ”type”: “AdaptiveCard”,
  ”body”: [
    {
      ”type”: “TextBlock”,
      ”size”: “Large”,
      ”weight”: “Bolder”,
      ”text”: “新しい見積もり依頼が届きました!”,
      ”style”: “heading”,
      ”fontType”: “Default”
    },
    {
      ”type”: “FactSet”,
      ”facts”: [
        {
           ”title”: “見積もり依頼番号”,
           ”value”: “@{triggerBody()?[‘estimate_number’]}”
        },
        {
           ”title”: “見積もり区分”,
           ”value”: “@{triggerBody()?[‘estimate_category/Value’]}”
        },
        {
           ”title”: “数量”,
           ”value”: “@{triggerBody()?[‘quantity’]}”
        },
        {
           ”title”: “予算”,
           ”value”: “@{triggerBody()?[‘budget’]}”
        }
       ]
      }
    ],
  ”actions”: [
    {
       ”type”: “Action.OpenUrl”,
       ”title”: “Open Item”,
       ”url”: “@{triggerBody()?[‘{Link}’]}”,
       ”role”: “Link”,
       ”style”: “positive”
    }
   ],
  ”$schema”: “http://adaptivecards.io/schemas/adaptive-card.json”,
  ”version”: “1.4”
}


JSON形式とアダプティブカードに関しては以下をご参照ください。

JSON の紹介

Microsoft Teams にアダプティブ カードを投稿するフローを作成する – Power Automate | Microsoft Learn

続いて、Teamsアクションから「チャットやチャネルにカードを投稿する」アクションを設定します。

投稿先チームとチャネルを設定し、アダプティブカードに先ほど作成した作成アクションの出力を使用します。

「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションを残していると、投稿が重複してしまうので削除します。

アダプティブカードへの切り替えが完了したので、保存し実行します。

5. アダプティブカードの内容を確認する ​

5-1. 投稿メッセージを確認する ​​

再度、手動でテストを実行すると、フローが待機状態になります。

SharePointリストでアイテムを作成してみます。



作成したアイテムの情報でアダプティブカードが投稿されました。

メッセージ形式ではなく、カードの中に項目の一覧とボタンが配置されています。



Open Itemボタンを押下すると、SharePointリストのアイテムが表示されます。

リンクを開くのみならず、様々なアクションをセットすることもできます。

ボタン以外にも多様なコントロールが用意されており、カスタマイズ性が高いというのがアダプティブカードの特徴です。

まとめ ​

いかがだったでしょうか。

SharePointリストとPower Automate、そしてTeamsを利用することで、リマインド機能やタスク管理などを簡単に行えます。

さらにアダプティブカードを使用することで、メッセージをカスタムし、さらなる業務効率化を図ることも可能です。

アダプティブカードはデザイナーが用意されているので、適宜ご参照ください。

アダプティブ カード デザイナー SDK – Adaptive Cards | Microsoft Learn

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