
ファイルサーバーと業務アプリをAzureへ移行し、在宅勤務と災害対策を同時実現
事業内容
製造業向け部品の設計・販売を行う中小企業。全国の顧客企業との取引に加え、海外サプライヤーとも連携しており、設計データや取引情報を日常的に扱っています。
導入前の課題
・社内ファイルサーバーが老朽化し、保守費用と障害リスクが増大
・コロナ禍で在宅勤務を拡大したいが、社外からの安全なアクセス手段が未整備
・災害発生時の事業継続(BCP)対策が不十分で、データ消失リスクが高い
弊社が提案した施策
・Azure Files へのファイルサーバー移行とアクセス権限管理のクラウド化
・Azure Virtual Desktop(AVD) を活用した社外からの安全な業務環境提供
・地理冗長ストレージと自動バックアップによるBCP対応強化
導入の結果
・業務効率と柔軟な働き方の両立を実現
Azure FilesとAVD導入により、社外からでも安全に設計データやアプリケーションへアクセス可能に。出社率を大幅に抑えながらも業務スピードは維持し、社員のワークライフバランス改善にも寄与した。
・システム保守負荷とコストを削減
オンプレサーバーの老朽化に伴う機器更新や保守作業が不要となり、年間のIT関連支出を20%削減。管理者は設定や監視をクラウドポータルから行えるため、トラブル対応時間も短縮した。
・災害時の事業継続力を大幅強化
地理的に離れたデータセンターへの冗長化と自動バックアップにより、万が一の災害でも重要データを迅速に復旧可能。事業中断リスクを最小化し、取引先への信頼性向上につながった。
今後の期待・展望
今後はAzure上に在庫管理システムや顧客ポータルを統合し、全社的な業務基盤のクラウド化を加速予定。AI活用による需要予測や設計支援機能の追加も視野に入れ、さらなる生産性向上と競争力強化を目指していきたい。




















