Dynamics 365で業務フローを自動化Copilotの進化でより効率的に

Dynamics 365で業務フローを自動化Copilotの進化でより効率的に

April 22, 2024

記事の監修

S.Sato

記事の監修


S.Sato

マネジメント&イノベーション事業部 開発部/2グループ グループマネージャー
資格:Microsoft Offiece Specialist Master 2007、ITパスポートなど

2022年よりMicrosoft365とPowerPlatformの案件を担当。
それ以前は業務・Web系システムを要件定義からリリースまでの開発に従事。
IT業界歴15年の経験を活かし、PJを牽引し後続の育成にも力を注ぐ。
趣味は散歩で、思考が煮詰まった際には、近所の緑道を散歩し、新たな発見や自然からのインスピレーションを受けている。

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Contents

目次

企業のDXが進む中、Microsoft 365を導入されている組織も多くなっています。Dynamics 365は、Microsoftが提供する顧客管理と営業支援の機能が備わった、業務効率を上げられるビジネスアプリケーションです。AI機能のCopilotと連携することで日々の業務を自動化し、より的確で迅速な判断が可能になります。

この記事では、Dynamics 365の営業業務の生産性アップに特化したDynamics 365 Salesの、自動化された業務フローについて詳しく解説していきます。

Dynamics 365とは

Dynamics 365とは、Microsoftが提供している業務の効率や生産性を上げられるビジネスアプリケーションです。Dynamics 365は、顧客管理(CRM)と営業支援(SFA)の機能が備わっていて、顧客管理や営業のサポート、マーケティング、顧客サービス、人材管理、会計管理といった幅広い領域においての活用が可能です。今まではそれぞれのフィールドで別々に管理していた顧客情報を一元化して管理することができます。Microsoft 365のWordやExcel、Teamsなどのアプリとも連携がしやすく業務全体をよりスピーディーに行えます。

〇Dynamics 365についてはこちらの記事でもご覧いただけます。

Microsoft Dynamics 365とは?その概要を分かりやすく徹底解説!
Microsoft Dynamics 365とは?その概要を分かりやすく徹底解説!
Dynamics 365とは? Dynamics 365とは、Microsoft が提供するビジネスアプリケーションです。  Dynamics 365は、企業活動を効率的に進めるために必要な業務システムを統合的に提供しています。  Dynamics 365がカバーする領域は様々で、CRM、SFA、ERP、マーケティング、顧客サービスなど、幅広い領域をカバーしています。  Dynamics 365が提供するこれらの機能により、生産性向上や業務効率化の実現をサポートします。  Dynamics 365の強みや導入メリット? Office 製品との連携 Dynamics 365の大きな強みの一つが、 Office 製品との連携が容易にできる点です。 同じ Microsoft 製品ですので 、Microsoft 365を導入していれば、そのアカウントで Dynamics 365を利用することができます。 Microsoft 365のポータル画面上からアクセスすることが可能なので、他の Microsoft 365製品との使い分けも容易にできます。 Outlook の予定表との同期や、SharePoint同期機能を使って、Word, Excel, PowerPoint などのドキュメントを一元管理することができます。 これまで、バラバラに保管していた見積書、注文書、請求書などシステム上で一括管理することもでき、ペーパーレス化の実現もできます。 豊富な導入実績 Dynamics 365は、世界中の様々な規模や業種の企業に導入されています。 その数は、2019年6月時点で約196か国22万社に導入されています。 世界的な企業である Microsoft 社が提供していることもあり、システムに対する信頼度も高く、近年では、三菱地所、住友不動産、森ビル、大東建託、日立など多くの日本企業も導入に踏み切っています。 大手企業のみならず、近年では中小企業の導入も増えており、企業規模や様々な業種の垣根を超えて利用されています。 自社に合わせたカスタマイズが可能 Dynamics 365は様々な業種の企業に導入されています。 その理由の一つがカスタマイズの自由度が高いことです。 多くのSaaS系の業務システムは、既に用意された機能を使って運用していくため、業種によっては必要な機能が不足しているといったこともあるでしょう。 しかし、Dynamics 365では、 Microsoft Power Apps を使うことでノンコーディングでカスタマイズすることができます。コーディングなどの専門知識がないユーザーでもカスタマイズすることが可能です。 自社でカスタマイズを行うことに不安がある場合は、Dynamics 365を提供しているベンダーの支援を受けることで、自社の業務にぴったりのシステムを作り上げることもできるでしょう。 ノンコーディングは世界的にも進んできており、Microsoft もこの分野には多くのリソースを投入して開発を進めています。 Dynamics 365のカスタマイズ性の高さは、今後より一層発展していくと思われます。 更なる進化が期待できる将来性 Microsoft は今後 Dynamics 365の開発に、より力を入れて開発していくことを明言しています。 ノンコーディングでアプリケーション開発できる Power Apps なども今後より発展していくことが予想されます。 Dynamics 365は、AI や…

Dynamics 365 Sales とは

Dynamics 365 Salesとは、クラウドベースでの企業の営業活動の効率化・自動化に特化したビジネスアプリケーションです。営業担当者と顧客をつなぐツールとして、インサイトに基づいた判断によって自動的な販売促進を実行。予実状況の確認や案件の進捗のような、日々の業務に重要な情報をダッシュボードでいつでも確認できます。顧客との関係を強固にするため、顧客情報の管理やメールのやり取りなどが効率的に行えて生産性がアップします。

AIアシスタントのCopilotとの連携によって、営業プロセスにおいて最適な次のアクションを自動的に提案してくれます。それによりチームは迅速な判断で効率的な営業活動を行うことが可能です。

Dynamics 365の特徴

Dynamics 365の特徴

AI機能を搭載したDynamics 365は、ビジネスをより短時間で効率よく進めていくためのアプリケーションです。データに基づいたアプローチで、明確なインサイトを導き出します。ビジネスの優先順位を提案し、判断を加速させ成果をもたらします。

ここでは、Dynamics 365の特徴についてわかりやすく解説します。

Microsoft 365のアプリとシームレスに使える

TeamsやOutlook、Word、ExcelなどのMicrosoftが提供しているアプリとの連携ができます。スムーズなアプリとの連携によって、作業効率が上がり生産性がアップします。

たとえば、Teamsとのコラボレーション設定で、チームでの共同作業が可能になります。そのほかにも、Outlookではスケジュールの同期やEメールメッセージを顧客情報と紐づけができたり、Dynamics 365のデータをExcelでデータ分析、Wordではデータの差し込みが可能です。

これらの作業をパソコンだけではなくスマートフォンからでも行えます。

AI機能Copilotとの連携

AIアシスタント機能のCopilotとの連携で、Dynamics 365 Salesでは営業プロセスの効率化・自動化ができます。

  • リードや顧客情報を解析して売り上げの予測をする
  • データを元にした営業活動の提案
  • 顧客対応の優先付け
  • メール業務のサポート

これらの業務をCopilotが主導して行います。

Copilotは収集した顧客データを基にして、作成したインサイトから分析をして売り上げの予測を行います。営業活動を促進させる次のステップの提案も可能です。プロンプトを提供することで、メールコンテンツの作成や会話の要約、会議の後のフォローアップメールも送信します。

Dataverseでデータの一元管理

Dataverseとは、Dynamics 365 やPower Platformで使用されるデータベースのことです。DataverseはAzure上に構築されているプラットフォームで、ビジネスアプリケーションでのデータを安全に管理できます。Dataverseを使用することで作業効率を上げて、高度なセキュリティの設定が可能です。たとえば、チームごとにデータを閲覧できる人を制限したり、自動でのバックアップといった機能があります。バックアップは自動的に、継続的に行われます。

Dataverseは、さまざまな規格に準拠していてコンプライアンスは厳格に検証されており、組織のデータは安全に守られています。

〇Dynamics 365の機能についてはこちらの記事でもご覧いただけます。

Microsoft Dynamics 365で何ができるのか。活用ポイントや機能、メリットを解説
Microsoft Dynamics 365で何ができるのか。活用ポイントや機能、メリットを解説
Microsoft Dynamics 365とは何か? まずは、Microsoft Dynamics 365の概念について解説します。 Microsoftが提供するCRM・ERPアプリケーション Microsoft Dynamics 365は、Microsoft社が開発リリースしているCRM・ERPアプリケーションの総称です。CRMはCustomer Relationship Managementの略であり、直訳すると「顧客関係管理」になります。 CRMを意識することで顧客との関係を適切に保ち、売上や収益を最大化しようという手法です。一般的にCRMというとCRM(のための)システムを指すことが多く、当記事におけるCRMもそちらに該当します。 ERPはEnterprise Resources Planningの略であり、訳すと「企業の資源計画」といったものになるでしょう。企業の持つヒト・モノ・カネ・情報といった資源を適切配置し、有効活用を目指す手法です。 こちらも、ERPというとERPのためのシステム、すなわち「基幹情報システム」を差すことが多く、当記事でもそちらの意味で使っています。 事業分野ごとのパッケージがリリースされている Microsoft Dynamics 365はそれ自体が一つのパッケージではなく、事業分野ごとに分割されてリリースされているのが特徴です。たとえば、下記のような事業領域のためのパッケージが存在します。 営業(Sales) マーケティング(Marketing) 顧客サービス(Customer Service) 財務(Finance) カスタマーデータプラットフォーム 自社の特性に合わせたり、特に力を入れたい分野のみを導入することで、費用対効果を高めることができます。 価格は業務分野に応じて決定される 各事業領域ごとに分割されているMicrosoft Dynamics 365ですが、価格は導入するパッケージによって決定されます。たとえば、営業分野におけるSalesを導入する場合、ユーザーあたり¥7,070〜¥17,576/月で利用することができます。(2021年2月現在) 各プランによって値段は変わり、できることも変わってきます。たとえば、もっとも安価なDynamics 365 Sales Professionalではリード案件管理や簡易キャンペーンの実施は可能ですが、電子メールインテリジェンス機能やパートナーリレーションシップ管理は付帯していません。 自社の都合に合わせ、適切なパッケージに対するプランを選択することが大事です。 Dynamics 365でできること では、次にDynamics 365でできることについて見ていきましょう。Dynamics 365は事業領域ごとにパッケージングされているため「何ができるか」が非常に広範囲になりますが、一般的なものをかいつまんで説明します。 さまざまな業務の効率化 Microsoft Dynamics 365を導入することで、さまざまな業務の効率化が可能です。たとえば、営業のためのSalesを導入すれば効率的な顧客管理から営業活動管理、AIによる会話インテリジェンスの活用などを行うことができます。 そして、マーケティングのためのMarketingではカスタマーエクスペリエンスの適切な提供、Salesと連携させることでシームレスなマーケティング〜営業管理を行うことが可能です。Microsoft Dynamics 365の機能をどのように活用するかは企業や部署によって異なりますが、導入すれば業務効率化の強い味方になってくれるでしょう。 データの一元管理 Microsoft Dynamics 365を導入することで、さまざまなデータを一元管理することができます。Dynamics 365は事業領域ごとに異なるモジュールがリリースされており、多くは相互連携が可能です。 データを一元管理することによるメリットには、下記のようなものがあります。 複数のシステムで同じデータベースを参照するため、データの同一性が高い リアルタイムで最新のデータを取得することができる 更新やアップデート、バックアップなどの手間を節約できる もし複数のシステムでデータを個別に管理していると、一箇所の変更をそれぞれ別個に適用しなければなりません。「Aシステムは最新の値になっているがBシステムでは古いまま」という事態も発生し、システム全体の同一性に難が生じる可能性があります。 Officeアプリとの連携 Microsoft Dynamics 365では、Officeアプリとの連携も可能です。Dynamics 365に入力されている顧客データをExcelから分析・活用することも可能ですし、Outlookと連携してCRMとスケジュールを同期させることもできます。 使い慣れたOfficeアプリを活用することで、Dynamics 365の利点をより発揮させることができるでしょう。同じMicrosoft製品ということもあり、シームレスな連携が可能です。 Dynamics 365を活用するメリット では次に、Dynamics 365を活用するメリットについて解説します。 必要な分野の最適化 Microsoft…

Dynamics 365 Salesの主なライセンスの機能

Dynamics 365 Salesの主なライセンスの機能

Dynamics 365 Salesには、いくつかのライセンス(サブスクリプション)があり、使いたい機能の範囲に応じて選ぶことができます。ここでは、Dynamics 365 Salesの主なライセンス機能について解説します。(※2024年4月時点)

Dynamics 365 Sales Premium

Dynamics 365 Sales Premiumは、Dynamics 365 Sales EnterpriseとAIの機能が組み合わさったライセンスです。Dynamics 365 Sales Enterpriseの全ての機能に加えて、情報が収集されたDynamics 365のアプリ「営業アクセラレータ」のインサイトを使用して、営業の次のステップについて担当者に伝えます。

営業アクセラデータはあらゆるデータから顧客の情報を収集して、顧客への最善のアプローチを可能にします。

また、顧客との関係構築をするために、AI機能Copilotを使ったセールスアシストが使用できます。たとえば、会話インテリジェンスを使った営業の提案や、データが最新のものであるかの確認、AIでリードと営業案件の予測を行うことが可能です。営業担当者は、時間をかけずとも受注率の拡大が期待できます。営業担当者やマネージャー向けに事前に構築した、カスタマイズが可能なライセンスです。価格は毎月1ユーザーあたり¥20,239となっています。

Dynamics 365 Sales Enterprise

Dynamics 365 Sales Enterpriseは、リードをはじめとする営業プロセスの自動化が行えます。商談前の引合いから、商談成立、さらには販売の記録やお客様サポートまでの作業を実行させられます。特定期間での営業売り上げの予測やマーケティングキャンペーン業務の促進、効果の追跡も可能です。

Dynamics 365 Sales Enterpriseのライセンスを持っている場合は、営業アクセラレータや会話インテリジェンス、予測スコアリングといった機能を、容量制限付きで使用できます。

価格は毎月1ユーザーあたり¥14,242となっています。すべてのPremium機能を使用するには、Dynamics 365 Sales Premiumへのアップグレードが必要です。

Dynamics Sales Professional

Dynamics Sales Professionalは、営業チームが顧客とのエンゲージメントを高めるためのプラットフォームです。基本的な機能としては次のような機能があります。

  • リードや案件の管理
  • マーケティングの簡単なキャンペーン
  • 価格表や見積もり、注文書、請求書作成

営業活動が効率的に行え、顧客との関係をサポートしてくれる便利なツールです。価格は毎月1ユーザーあたり¥9,745となっています。

Dynamics 365 Salesの業務フロー

Dynamics 365 Salesの業務フロー

Dynamics 365 Salesの業務フローはリードから始まって、商談成立、請求書の作成までAI機能と連携しながら行うことができます。リードは、Webサイトやメールでの問い合わせなどから、商品やサービスに興味を持ちます。Dynamics 365 Salesではリードを顧客にするまでのプロセスをサポートします。

直感的な操作のしやすいDynamics 365では、たとえ営業経験が浅い新人スタッフであったとしても、業務フローに従って仕事を進めることが可能です。

Dynamics 365 Sales の業務フローについて順番に詳しく解説していきます。

1. リード管理

リード(見込み顧客)のデータを、売り上げアップできるように適切に管理・分析し、自社商品やサービスに関心のある、見込み顧客を顧客へとつなげるための機能です。簡単なマーケティングキャンペーンの実施やメールの送信なども自動で行います。AI機能のCopilotとの連携によって、リードと営業案件の記録の要約や、新しいデータへの変更、会議の準備などが行われ、顧客とのつながりを強化します。

2. 営業フロー

見込み顧客のニーズに合わせて、どのようなサービスや商品に興味・関心をもっているのか具体的な内容を詰めていきます。見込み顧客が関心を持っている商品やサービスについての売り上げ見込みや、クローズの日程などの予定を設定します。

3. 潜在顧客への提案

具体的なニーズを把握したうえで、問題解決のための提案をします。価格の見積もりを作成してメールで送信し、成約を促進します。営業担当者と顧客間での修正のやり取りを何度か繰り返して見積もりが承認されると受注が作成されます。商品・サービスの変更リクエストにも対応可能です。

4. クローズ

提案をした後は、見込み顧客の判断を待ちます。商談が成立し、受注を受けたあとは、注文書の作成を行います。

5. フルフィルメント業務

顧客へのフルフィルメント(商品の受注、梱包、発送、顧客のアフターフォローなど)が行われると、請求書の作成、メールでの送信、追加の受注やキャンセルにも対応しています。フルフィルメント業務はDynamics 365 Salesで機能の提供はされていません。

〇営業活動のプロセスについてはこちらの記事でもご覧いただけます。

営業活動はどのようなプロセスで構築されているか。効率化手法や活用できるシステムも合わせて解説
営業活動はどのようなプロセスで構築されているか。効率化手法や活用できるシステムも合わせて解説
営業はどのようなプロセスで構築されているか まずは、営業活動における各プロセスについて解説します。なお、営業活動のプロセスは各企業によって大きく異なるため、下記手順が必ずしも一般的というわけではありません。  アプローチ 営業活動における最初のプロセスは、見込み客を探してファーストコンタクトを取る「アプローチ」です。見込み客の探し方はあらかじめ用意したリストから選んだりランダムで抽出するなどさまざまですが、可能な限り成約に結びつきやすい見込み客を選ぶ必要があります。 逆に言うと、いかに成約に繋がる見込み客を探せるかがアプローチの評価軸になります。アプローチの段階で熱意の高い顧客を見つけることができれば、後の工程が楽になり生産性の向上にも繋がるでしょう。 情報提供 次は、アプローチした顧客に製品やサービスの情報提供を行うプロセスです。相手の理解度に応じて柔軟にプレゼンする必要がありますが、基本的には顧客目線に立った情報提供が求められるでしょう。  大事なのは、「何のために商品やサービスを欲しているか」です。相手が求めてもいない機能や性能についていくら情報提供しても熱量は上がらず、次のフェーズに進むのが難しくなってしまいます。  ヒアリング 製品やサービスについての情報提供が終わったら、次は相手のニーズを探るヒアリングを行います。ヒアリングは情報提供の後に行ってもよいのですが、あまりに営業マンが話をしすぎると相手が辟易してしまう可能性もあるため、同時に行うのも手です。  多くの場合、顧客は何かしらの問題を解決するために製品やサービスを購入します。その問題を共有するためにもヒアリングは欠かせません。 提案 ヒアリングで相手のニーズを理解できたら、それに対する提案を行います。顧客が抱えている問題を解決するための製品やサービス、その活用方法などを具体的にプレゼンするのがよいでしょう。  場合によっては、自社製品のみではなく他社製品をすすめるのも一つの方法です。自社の製品やサービスが顧客の問題を満足に解決できないとCSが下がり、長期的な取引が難しくなる可能性があるからです。  もちろんケースバイケースなので、事業スタイルや業界慣習、扱っている製品やサービスの特性に基づいて判断しましょう。  クロージング 以上の営業活動プロセスが終わると、あとは顧客の購買判断を待つことになります。基本的には相手の自由意志を尊重すべきですが、クロージングによって背中を押してあげることで購買に繋がりやすくなることもあるでしょう。  しかし、強いクロージングを行うことでミスマッチが生じる恐れもあります。「本当は購入したくなかったけど圧に負けて購入してしまった」という感想を抱かれてしまうとCSの低下、また返品に繋がりかねないため、クロージングは適度なラインで行いましょう。  アフターフォロー 相手が製品やサービスの購入を決め、納品すれば営業プロセスは終了します。場合によっては、アフターフォローまでを営業プロセスに含めるケースもあるかもしれません。  きめ細やかなアフターフォローを行うことで、次回以降の購買に繋がりやすくなることが期待できます。  営業プロセスをより効率化するために必要なこと それでは、次に営業活動のプロセスを効率化するための手法について解説します。基本的にはそれぞれのプロセスを個別に評価しますが、全体の流れも捉えて効率化を考えることも大事です。  タスクを洗い出しワークフローを見直す 営業に限らず、何かしらの業務効率化を行う際には、タスクを洗い出しワークフローを見直すことが効果的です。仕事というものはいくつものタスクが連なるワークフローが形成されており、それに沿って行われています。  タスクを一つ一つ洗い出し、それらを緊急度や重要度などの指標を用いて判断します。緊急度は高いものの重要度は低かったり、どちらも高かったり、緊急度が低く重要度は高いといったものもあるでしょう。  もしかしたら、緊急度も重要度も低いタスクが存在し、それをワークフローからカットしても大勢には影響がないかもしれません。その辺りはケースバイケースですが、必要な業務と不要な業務を区分けし、不要なものはカットするなり自動化することで業務効率化に繋がります。  「不要な業務などない」と主張する人もいるかもしれませんが、どの職場でも慣習的に行われている作業というものが存在します。そういった業務の重要度や効果が低い場合、完全にやめるのは難しくともなるべく人の手を煩わせない工夫を考えましょう。  各プロセスの定量的な検証 それぞれのプロセスをしっかりと定量的に検証することで、業務効率の向上に繋がります。営業プロセスに限りませんが、「なんとなく業務を行い理由はよく分からないが結果はオーライだった」というケースもあるかもしれません。  それをそのままにしておくと、いずれ担当者の勘や経験に頼らないと仕事が進まなくなってしまいます。それでは業務効率化著しく低下してしまうため、各プロセスの再現性をなるべく高めておきましょう。  そのためにも、定量的な検証が重要です。たとえば、100件テレアポし何件のアポイントが取れたか、営業マンが出向いた商談の成約率は何%か、といったものが挙げられます。  このような業務には、もちろん個人差が生まれます。大事なのは、「何故差がついているのか」をしっかりと分析することです。  さまざまな指標を数値化することで結果から一つ前のプロセスに戻り、原因を突き止めやすくなるでしょう。  システムを導入する 業務システムを導入することで、大幅な効率化に繋がります。営業プロセスを効率化してくれるシステムとしては、CRM(Customer Relationship Management)やSFA(Sales Force Automation)、MA(Marketing Automation)などが挙げられます。  それぞれ役割や機能などは異なりますが、適切に活用することで営業プロセスに大いに役立つでしょう。現代においてITを使わず業務を進める例は稀かとは思いますが、業務システムを導入することでIT活用による効果をさらに高めることができます。 営業プロセスを効率化するためのシステム それでは、営業プロセスを効率化するための各システムについて解説します。 CRM CRMは、顧客との関係を管理・改善し売上に繋げるためのシステムです。顧客情報をデータ化して所有している企業は多いかと思いますが、CRMを導入することで顧客のプロフィール以外にも購買履歴や志向などを細かくデータ化することができます。  それらを元に、顧客それぞれに適したプロモーションを行ったり、次回以降の販売に繋げる施策を考えることもできるでしょう。CRMの利点を一言で言うなら「顧客の見える化」であり、適切な活用を行えば顧客のニーズや購買動向をある程度予測することができるようになります。  物やサービスを購入するのであれば、見ず知らずの他人より自分のことをよく分かってくれている人から購入したいと思うのが人情です。CRMシステムにより相手のニーズを読みこむことで、信頼を得てCSや売上向上に繋げることができるでしょう。  SFA SFAは営業を支援してくれるシステムであり、導入することで営業業務の効率化が図れます。主な機能としては、案件管理や営業マンの行動管理、レポート管理などが搭載されています。  案件管理はそれぞれの案件の進捗状況や詳細情報を記録、管理する機能です。どの案件がどこまで進んでいるか、また受注予定の金額や受注日などのデータも入力されているため、一目で全体の状況が掴めます。  行動管理は、各営業マンがどのような行動をしてどのような結果を出したかを記録し、マネージャーが管理する機能です。どのような営業活動を行い結果がどうなったかを知ることができるため、営業マンの評価に役立ちます。  レポート管理は、営業マンから提出される日報や週報などをまとめて管理する機能です。従来は紙ベースで行っていたところも多いかと思いますが、デジタル化することでスペースをとらず、かつ必要な情報を瞬時に閲覧することができるようになります。  製品によって搭載機能は異なるため、他にも有益な機能が多々あります。導入し正しく活用すれば、営業活動をしっかりとサポートしてくれるでしょう。  MA MAはマーケティング活動を効率化し、なるべく成約率の高そうな見込み客を営業に回すことを目的としたツールです。「マーケティング」という言葉が何を示すかは企業によって異なるのですが、一般的には見込み客(リード)を探し、商品購入に至るよう啓蒙するという一連の流れを示すことが多いのではないでしょうか。  MAを導入すると、獲得したリードに対して分析や啓蒙を行ってくれます。メールの開封率やサイトの閲覧傾向などから購買熱量をスコア化したり、見込み客のステージに合わせた情報提供を行い購買意欲向上に繋げます。  そして、購買意欲が高まった顧客を営業部署に回し実際の商談を行います。既に購入を決めている顧客であれば実際に会って最終意思確認やクロージングを行うだけでよいため、営業活動の大幅な効率化が見込めるでしょう。  システムを導入するメリット 最後に、システムを導入するメリットについて解説します。  データが蓄積され業務の属人化を防げる  業務システムを導入することでさまざまなデータやノウハウ、知見が蓄積されるため、業務の属人化を防ぐことができます。業務の属人化が進んでしまうと、特定の担当者がいないと現場が回らない状態になってしまうため、業務効率が著しく低下してしまう恐れがあります。  対して、データやノウハウ、顧客情報などを担当者ではなくシステムに蓄積しておけば、誰が対応してもある程度の水準を保つことができるでしょう。主な情報をシステムに集約しておくことで、担当者変更の際の引き継ぎや移譲をスムーズに進めることもできます。  業務効率化に繋がる 業務システムを導入することで、大幅な業務効率化に繋がります。CRMやSFAなど個別のシステムに関するメリットは上述の通りですが、他にも進捗管理システムや勤怠管理システムなど、さまざまな種類があります。  それらを導入すれば、各業務にかかる手間を大きく減らすことができるでしょう。システムを活用する目的は「業務効率化」ですが、具体的には「既存の業務を自動処理し、かかるリソースを減らす」です。  リソースが減った分、人手をより重要な業務に集中させることができ、結果として生産性が向上します。もちろん、自社に合ったシステムを適切に活用しなければ効果は得られませんので、その点は注意が必要です。  分析・戦力策定に役立つ 業務システムを導入すれば、今までとは異なった視点でデータを分析したり、それを元に戦略の作成を行えます。データ分析自体はそれほど珍しいものでないため、システムを活用しているかどうかは別として既に行っている企業も多いかと思います。  では、業務システムによるデータ分析にはどのような優位性があるのでしょうか。それは、「分析手法をある程度システム側が用意してくれている」ことです。  自前でデータ分析を行うためには、まず分析手法を学び、それを自らの手で活用していく必要があります。一方、業務システムを導入すればデータを入力するだけである程度システム側が分析し、結果をアウトプットしてくれます。  その辺りはシステムによっても異なりますが、多くの場合生のデータをそのまま使うよりは効率的な分析を行えるでしょう。そして、システムがアウトプットした分析結果を参考に戦略を立案することで、精度の高い事業運営に繋がります。…

Dynamics 365 Salesで使用したい分析ツール

Dynamics 365 Salesで提供されている分析ツールをご紹介します。AIアシスタントのCopilotとの連携で、さまざまなプロセスが自動化されて、営業活動を迅速に行えます。

CRMを強化するアプリケーションViva Sales

Viva Salesは、AI機能を活用した営業プロセスを効率化できるツールです。あらゆるCRM(Customer relationship management technology)とMicrosoft365、Teamsの連携によって、データ入力の自動化や顧客の記録、データ管理、次の営業活動の提案などを自動的に行ってくれます。

会議後のフォローアップメールも、AIが商談内容を要約して文章作成をサポートしてくれます。業務から解放されて、顧客と接する時間を増やすことで収益の拡大に貢献してくれるでしょう。

フィードバックの収集、分析、追跡ができるCustomer Voice

Customer Voiceは、顧客理解を深めて分析し継続的に追跡ができるツールです。アンケートの作成やメールなどで顧客のフィードバックを収集し、顧客の全体像を理解したうえで詳細なインサイトを導きます。

個々の顧客にカスタマイズしたアンケートの作成や、送るタイミングの最適化などを自動的に行えます。収集したアンケートに基づき、改善すべき分野の視覚化、効果的なエンゲージメントの推進が可能です。予測インサイトから、問題が発生する前に対応できるので、顧客満足度の向上が期待できます。

まとめ

Microsoft 365は、業務を効率化し生産性を上げられるビジネスアプリケーションです。AI機能の搭載により、自動化が加速したことで、さらにスピーディーな経営判断が可能になりました。

Microsoft 365とのシームレスな連携により、さまざまなチームでの作業もスムーズに行えます。パソコンだけではなく、スマートフォンでのアクセスもできるので、いつでもどこにいても作業を中断することなく進められます。

Dynamics 365 Salesでは、AIによるサポートで営業プロセスを自動化し、顧客との関係をより強化することができます。リード管理から、請求書の作成まであらゆるタスクを迅速に行い、データを基にした効果的なアプローチで商談を成功に導きます。

Copilotの進化によって、ビジネスのプロセスはより効率的になり、生産性の向上が期待できるでしょう。

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June 10, 2024

SharePointとは?SharePointの機能や使い方を徹底解説!
SharePointとは?  SharePointとは、マイクロソフト社が提供する企業向けのファイル共有・コラボレーションを行うためのサービスです。  SharePointと比較されるサービスとして、マイクロソフト社が提供するOnedriveがあります。  どちらもファイル共有サービスですが、違いを簡単に述べるとすれば、SharePointは組織向け、OneDriveは個人向けのサービスです。  また、SharePointはポータルサイト(チームサイト)を作成できます。  部署やチーム、プロジェクト毎にファイルや情報を管理する場合により効果を発揮します。  そのためSharePointはビジネスの現場で広く利用されています。 ShrePointでできること  SharePointでできることについてご紹介します。 ポータルサイト(チームサイト)の作成 SharePointでは、チームや部署、プロジェクト毎にポータルサイト(チームサイト)を作成することができます。  作成したポータルサイト上では、情報共有や共同作業を行うことができます。  チームで共有したい情報はポータルサイト上に共有することで、複数人宛に情報を共有することができます。そのため業務効率化に繋がります。  ポータルサイトは、予め特定のビジネスニーズに合わせて設計されているテンプレートが用意されているので、そこから簡単に作成することができます。  チームの特色や業務内容に合わせてカスタマイズすることも可能です。  ポータルサイトは簡単に作成することができ、情報共有を効率化することができます。  ドキュメント管理 SharePointでは、ポータルサイト上で様々なドキュメントや画像などを管理することができます。  マイクロソフトの高品質なセキュリティ対策を活用し、契約書などの重要書類もSharePoint上で管理する企業も増えています。  SharePointでは、ポータルサイトで安全かつ効率的にドキュメントを管理することができます。  ワークフロー SharePointでは、業務フローを自動化することができるワークフローの構築ができます。  例えば、特定のフォルダからファイルが削除された場合は、承認者に承認メールを送信、承認者の承認を得られたらファイルが削除される、といった仕組みです。  このようなワークフローを構築することで、重要なファイルが誤って削除されるミスを防止することができます。  ワークフローを設定することで、日々の業務効率化や誤操作の抑止をすることができます。  モバイルアプリが利用可能 SharePointは、PCだけでなくスマートフォンからもアクセスすることができます。  SharePoint Onlineのモバイルアプリをインストールすることで、自宅や外出先などからでも簡単に情報にアクセスすることができます。  これにより時間や場所を選ばず、いつどこからでも必要な情報にアクセスすることが可能になります。  SharePointの強み SharePointの強みについてご紹介します。 Microsoft製品とのシームレスな連携 SharePointは、マイクロソフトが提供するSaaSのサービスです。  マイクロソフトが提供するその他のサービスとの親和性が高く、連携を行うことでより業務効率化を実現することができます。  例えば、Teamsと連携すればTeams上でファイルを管理することが可能になります。  他にも、Outlookと連携することでスケジュールの共有なども可能になります。  このように、SharePointはマイクロソフト製品との親和性が高く、連携も簡単にできる点が大きな強みです。  万全のセキュリティ対策 SharePointは、マイクロソフトが万全のセキュリティ対策を行っています。  また、管理者はユーザーのアクセス権をコントロールすることができます。  ユーザー毎に適切なアクセス権を付与することで、外部に対するセキュリティ対策に加え内部対策も行うことができるので、より厳重なセキュリティ対策を行うことができます。  SharePointは、マイクロソフト社によるクラウドサービスに対する最適なセキュリティ対策を行っているので、ユーザーは安心してサービスを利用することができます。  バージョン管理 SharePointでは、ドキュメントのバージョン管理をすることができます。  バージョン管理とは、ドキュメントに対する変更履歴を記録するものです。  例えば、SharePoint内のWordファイルを修正した場合、修正前の状態を記憶します。  これにより、修正したWordファイルを修正前の状態に復元することも可能になります。  要するに、SharePointが自動でバックアップをとってくれているということです。  もし、誤ってファイルを修正したり削除したりしてしまってもバージョン履歴から復元できるので安心です。  バージョン管理によって、ユーザーの誤操作にも対応することが可能です。  SharePointの導入方法 SharePointの導入方法についてご紹介します。 SharePoint Online SharePointを単体で利用したい場合は、SharePoint Onlineを契約することで利用することができます。  […]
営業/マーケティング支援

January 12, 2024

Microsoft Dynamics 365とは?その概要を分かりやすく徹底解説!
Dynamics 365とは? Dynamics 365とは、Microsoft が提供するビジネスアプリケーションです。  Dynamics 365は、企業活動を効率的に進めるために必要な業務システムを統合的に提供しています。  Dynamics 365がカバーする領域は様々で、CRM、SFA、ERP、マーケティング、顧客サービスなど、幅広い領域をカバーしています。  Dynamics 365が提供するこれらの機能により、生産性向上や業務効率化の実現をサポートします。  Dynamics 365の強みや導入メリット? Office 製品との連携 Dynamics 365の大きな強みの一つが、 Office 製品との連携が容易にできる点です。 同じ Microsoft 製品ですので 、Microsoft 365を導入していれば、そのアカウントで Dynamics 365を利用することができます。 Microsoft 365のポータル画面上からアクセスすることが可能なので、他の Microsoft 365製品との使い分けも容易にできます。 Outlook の予定表との同期や、SharePoint同期機能を使って、Word, Excel, PowerPoint などのドキュメントを一元管理することができます。 これまで、バラバラに保管していた見積書、注文書、請求書などシステム上で一括管理することもでき、ペーパーレス化の実現もできます。 豊富な導入実績 Dynamics 365は、世界中の様々な規模や業種の企業に導入されています。 その数は、2019年6月時点で約196か国22万社に導入されています。 世界的な企業である Microsoft 社が提供していることもあり、システムに対する信頼度も高く、近年では、三菱地所、住友不動産、森ビル、大東建託、日立など多くの日本企業も導入に踏み切っています。 大手企業のみならず、近年では中小企業の導入も増えており、企業規模や様々な業種の垣根を超えて利用されています。 自社に合わせたカスタマイズが可能 Dynamics 365は様々な業種の企業に導入されています。 その理由の一つがカスタマイズの自由度が高いことです。 多くのSaaS系の業務システムは、既に用意された機能を使って運用していくため、業種によっては必要な機能が不足しているといったこともあるでしょう。 しかし、Dynamics 365では、 Microsoft Power Apps を使うことでノンコーディングでカスタマイズすることができます。コーディングなどの専門知識がないユーザーでもカスタマイズすることが可能です。 自社でカスタマイズを行うことに不安がある場合は、Dynamics […]
Business Efficiency

June 11, 2024

仕事の時短を実現する!エンジニアが教える圧倒的な仕事時短術!
業務効率化とは 業務効率化とは、少ない労力で仕事の生産性をあげることです。 要は、今まで1時間かかっていた仕事を30分で終われるようにすることです。 そうは言っても、そんな簡単なことではありません。 「日々の業務に一生懸命取り組んでいるし、これ以上どうすればいいんだ」 そんな風に感じている人もいると思います。 でも日々の業務を見直せば、誰しも少なからず業務効率化できる部分があります。 そして、最近では業務効率化を手助けしてくれる様々な便利アプリやツールがあります。 今日は、そんな難しい業務効率化を実現できる方法を、現役エンジニアも実際に使っている便利アプリなども含めてご紹介します。 タスク管理 業務効率化と言ってまず最初に見直すべきポイントが、このタスク管理です。 しかし、多くの人は「タスク管理なんて毎日やってるよ」と思っているかもしれません。 そうです。タスク管理は必ず毎日行うものです。 だからこそ、そのタスク管理の方法を見直すことで日々の業務効率化に繋がります。 では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。 まずは、その日のタスクと今後のタスクを「目に見える形」にして洗い出すことです。 その際のポイントは、優先順位とざっくりとした所要時間を割り出すことです。 優先順位は、緊急度と重要度を縦軸と横軸に設定し、割り振っていきます。 そして、洗い出したタスクを処理するのにかかるであろう時間を割り出します。 その際のポイントは、緊急度や重要度の指針にしたがってかける時間を設定すること、そしてまずは全てのタスクが就業時間内に終えられるように設定することです。 そうすることで、これから取り掛かるタスクの重要度とそれにかけられる時間を可視化することができます。 例)スパイスカレーを作る場合 例えば、あなたがシェフ見習いだとして「明日のランチまでに」本格スパイスカレーを作るようにシェフから指示を受けたとしましょう。 条件として、本格なスパイスカレーの調理は今回が初の試みで、またスパイスの調達が必須とします。 その際の調理開始までのタスクは以下のようなものがあると思います。 レシピの調査・作成 → 使えそうな具材のチェック → スパイスの調達・必要な具材の調達と仕込み → 自分なりのアレンジを考える 緊急かつ重要なタスク 最も緊急かつ重要なタスクは、「レシピの調査・作成」です。 今回、スパイスカレーは初めて作るので、必要な食材、工程を知るためにもレシピの確認を優先的に行う必要があります。 レシピを知ることは、タスクの洗い出しです。 また、レシピの調査から「スパイスの調達」は、スーパーには売っていないものなどは早めに調達方法を調べる必要があることに気付がつくことができます。 ですから「スパイスの調達」も、緊急かつ重要なタスクと言えすぐに対応すべきです。 これらの所要時間はおよそ1時間くらいに設定しましょう。 緊急だが重要度は低いタスク 緊急だが重要度は低いタスクは、「使えそうな余り物の具材のチェック」です。 このタスクでは使えそうな余り物が冷蔵庫にないかどうかチェックします。 余り物で使えそうな具材を調べることはレシピを作るためにすぐに知る必要がありますが、最悪調達すればいいのでそこまで重要度の高いタスクではありません。 所要時間はおよそ15分くらいに設定しましょう。 緊急ではないが重要なタスク 緊急ではないが重要なタスクは、「具材の調達」や仕込みなどです。 レシピの調査から、スパイス以外の具材は、スーパーなどで簡単に手に入ることがわかりました。 スパイス以外の具材は明日の調理開始までに調達できればいいので、緊急ではありませんが必ず必要なので重要なタスクです。 また具材の仕込みも必ず必要なので重要なタスクです。 優先順位は上記の二つよりは低いが、仕込み時間などもしっかりと計算した上である程度余裕を持って取り組むべきタスクです。 所要時間はおよそ3時間くらいに設定しましょう。 緊急でもなく重要でもないタスク 緊急でもなく重要でもないタスクは、自分好みのアレンジを探したりすることです。 これは時間があれば対応すれば良いことなので、特に緊急でも重要でもありません。 上記のタスクが完了し、時間があれば対応しましょう。 […]

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