データから顧客理解へ!Dynamics 365 Marketingの活用術

データから顧客理解へ!Dynamics 365 Marketingの活用術

April 22, 2024

記事の監修

S.Sato

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S.Sato

マネジメント&イノベーション事業部 開発部/ユニット2 リーダー資格 Microsoft Offiece Specialist Master 2007、ITパスポート 2022年よりMicrosoft365とPowerPlatformの案件を担当。それ以前は業務・Web系システムを要件定義からリリースまでの開発に従事。IT業界歴15年の経験を活かし、PJを牽引し後続の育成にも力を注ぐ。趣味は散歩で、思考が煮詰まった際には、近所の緑道を散歩し、新たな発見や自然からのインスピレーションを受けている。

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Contents

目次

ビジネス環境の急速な変化に伴い、企業は顧客の深い理解と迅速な対応を実現する必要に迫られています。Dynamics 365 Marketingは、顧客データを収集・分析し、個々のニーズに合わせてパーソナライズされたマーケティング戦略を展開することで、この課題を解決します。

効率的なマーケティング活動とマルチチャネル戦略を通して、顧客満足度とビジネス成長を促進するDynamics 365 Marketingの可能性を一緒に探ってみましょう。

Dynamics 365 Marketingとは

Dynamics 365 Marketingは、Microsoftが提供する統合マーケティング管理ツールです。このツールで、企業は顧客との関係を強化し、マーケティング活動を効率的に進められます。顧客データを収集して分析し、その情報をもとに顧客一人ひとりに合ったマーケティング戦略を展開できる点が、このツールの大きな魅力です。

Dynamics 365 Marketingは、顧客の興味や行動をリアルタイムで把握し、タイムリーに関連性の高いコンテンツを提供できます。このようなデータ駆動型アプローチによって、顧客満足度を高め、新たなリードを獲得し、売上を増やすことが可能です。

さらに、電子メールやソーシャルメディア、イベントなど、さまざまなチャネルを通じて一貫した顧客体験を実現するマルチチャネルマーケティングをサポートします。Dynamics 365の一部として機能するこのツールは、セールスやカスタマーサービスなどの他のアプリケーションとシームレスに連携し、顧客情報を組織全体で共有できます。

Microsoft Dynamics 365とは?その概要を分かりやすく徹底解説!
Microsoft Dynamics 365とは?その概要を分かりやすく徹底解説!
Dynamics 365とは? Dynamics 365とは、Microsoft が提供するビジネスアプリケーションです。  Dynamics 365は、企業活動を効率的に進めるために必要な業務システムを統合的に提供しています。  Dynamics 365がカバーする領域は様々で、CRM、SFA、ERP、マーケティング、顧客サービスなど、幅広い領域をカバーしています。  Dynamics 365が提供するこれらの機能により、生産性向上や業務効率化の実現をサポートします。  Dynamics 365の強みや導入メリット? Office 製品との連携 Dynamics 365の大きな強みの一つが、 Office 製品との連携が容易にできる点です。 同じ Microsoft 製品ですので 、Microsoft 365を導入していれば、そのアカウントで Dynamics 365を利用することができます。 Microsoft 365のポータル画面上からアクセスすることが可能なので、他の Microsoft 365製品との使い分けも容易にできます。 Outlook の予定表との同期や、SharePoint同期機能を使って、Word, Excel, PowerPoint などのドキュメントを一元管理することができます。 これまで、バラバラに保管していた見積書、注文書、請求書などシステム上で一括管理することもでき、ペーパーレス化の実現もできます。 豊富な導入実績 Dynamics 365は、世界中の様々な規模や業種の企業に導入されています。 その数は、2019年6月時点で約196か国22万社に導入されています。 世界的な企業である Microsoft 社が提供していることもあり、システムに対する信頼度も高く、近年では、三菱地所、住友不動産、森ビル、大東建託、日立など多くの日本企業も導入に踏み切っています。 大手企業のみならず、近年では中小企業の導入も増えており、企業規模や様々な業種の垣根を超えて利用されています。 自社に合わせたカスタマイズが可能 Dynamics 365は様々な業種の企業に導入されています。 その理由の一つがカスタマイズの自由度が高いことです。 多くのSaaS系の業務システムは、既に用意された機能を使って運用していくため、業種によっては必要な機能が不足しているといったこともあるでしょう。 しかし、Dynamics 365では、 Microsoft Power Apps を使うことでノンコーディングでカスタマイズすることができます。コーディングなどの専門知識がないユーザーでもカスタマイズすることが可能です。 自社でカスタマイズを行うことに不安がある場合は、Dynamics 365を提供しているベンダーの支援を受けることで、自社の業務にぴったりのシステムを作り上げることもできるでしょう。 ノンコーディングは世界的にも進んできており、Microsoft もこの分野には多くのリソースを投入して開発を進めています。 Dynamics 365のカスタマイズ性の高さは、今後より一層発展していくと思われます。 更なる進化が期待できる将来性 Microsoft は今後 Dynamics 365の開発に、より力を入れて開発していくことを明言しています。 ノンコーディングでアプリケーション開発できる Power Apps なども今後より発展していくことが予想されます。 Dynamics 365は、AI や…

Dynamics 365 Marketingの主要機能

Dynamics 365 Marketingは、顧客中心のマーケティング戦略を実行するための強力なツールです。このセクションでは、その主要機能を詳しく見ていきましょう。

顧客データの収集と管理

顧客データは、マーケティング戦略の基盤です。Dynamics 365 Marketingでは、ウェブサイトの訪問者からのフィードバック、購入履歴、ソーシャルメディア上の活動など、様々なチャネルを通じて収集された顧客情報を一元的に管理できます。このシステムにより、企業は顧客の嗜好や行動を詳細に把握し、それに基づいたマーケティング戦略を策定することが可能です。

また、データの整理や分析が容易になるため、マーケティング活動の計画と実行がスムーズに行えます。

セグメンテーションとターゲティング

顧客を適切なセグメントに分けてターゲットにすることは、効果的なマーケティングキャンペーンに不可欠です。Dynamics 365 Marketingでは、顧客データを基に、地域や興味、購買行動など様々な基準でセグメントを作成できます。これにより、特定のグループに最適化されたメッセージを送ることが可能となり、より高い反応率やエンゲージメントが期待できます。

マーケティングオートメーション

繰り返し行われるマーケティングタスクを自動化することで、時間とリソースを大幅に節約できます。Dynamics 365 Marketingのマーケティングオートメーション機能を使えば、顧客によって異なるマーケティングコミュニケーションのトリガーを設定したり、特定のアクションに基づいて自動的にメールを送信したりすることが可能です。これにより、効率的かつタイムリーに顧客とコミュニケーションを取ることができます。

マルチチャネルマーケティング

顧客は様々なチャネルを通じて情報を得ています。Dynamics 365 Marketingは、電子メール、ソーシャルメディア、ウェブサイト、イベントなど複数のチャネルを通じて一貫した顧客体験を提供する機能を持っています。企業はこのツールを使用して、顧客が好むチャネルで適切なメッセージを届け、エンゲージメントを高めることが可能です。

Microsoft Dynamics 365で何ができるのか。活用ポイントや機能、メリットを解説
Microsoft Dynamics 365で何ができるのか。活用ポイントや機能、メリットを解説
Microsoft Dynamics 365とは何か? まずは、Microsoft Dynamics 365の概念について解説します。 Microsoftが提供するCRM・ERPアプリケーション Microsoft Dynamics 365は、Microsoft社が開発リリースしているCRM・ERPアプリケーションの総称です。CRMはCustomer Relationship Managementの略であり、直訳すると「顧客関係管理」になります。 CRMを意識することで顧客との関係を適切に保ち、売上や収益を最大化しようという手法です。一般的にCRMというとCRM(のための)システムを指すことが多く、当記事におけるCRMもそちらに該当します。 ERPはEnterprise Resources Planningの略であり、訳すと「企業の資源計画」といったものになるでしょう。企業の持つヒト・モノ・カネ・情報といった資源を適切配置し、有効活用を目指す手法です。 こちらも、ERPというとERPのためのシステム、すなわち「基幹情報システム」を差すことが多く、当記事でもそちらの意味で使っています。 事業分野ごとのパッケージがリリースされている Microsoft Dynamics 365はそれ自体が一つのパッケージではなく、事業分野ごとに分割されてリリースされているのが特徴です。たとえば、下記のような事業領域のためのパッケージが存在します。 営業(Sales) マーケティング(Marketing) 顧客サービス(Customer Service) 財務(Finance) カスタマーデータプラットフォーム 自社の特性に合わせたり、特に力を入れたい分野のみを導入することで、費用対効果を高めることができます。 価格は業務分野に応じて決定される 各事業領域ごとに分割されているMicrosoft Dynamics 365ですが、価格は導入するパッケージによって決定されます。たとえば、営業分野におけるSalesを導入する場合、ユーザーあたり¥7,070〜¥17,576/月で利用することができます。(2021年2月現在) 各プランによって値段は変わり、できることも変わってきます。たとえば、もっとも安価なDynamics 365 Sales Professionalではリード案件管理や簡易キャンペーンの実施は可能ですが、電子メールインテリジェンス機能やパートナーリレーションシップ管理は付帯していません。 自社の都合に合わせ、適切なパッケージに対するプランを選択することが大事です。 Dynamics 365でできること では、次にDynamics 365でできることについて見ていきましょう。Dynamics 365は事業領域ごとにパッケージングされているため「何ができるか」が非常に広範囲になりますが、一般的なものをかいつまんで説明します。 さまざまな業務の効率化 Microsoft Dynamics 365を導入することで、さまざまな業務の効率化が可能です。たとえば、営業のためのSalesを導入すれば効率的な顧客管理から営業活動管理、AIによる会話インテリジェンスの活用などを行うことができます。 そして、マーケティングのためのMarketingではカスタマーエクスペリエンスの適切な提供、Salesと連携させることでシームレスなマーケティング〜営業管理を行うことが可能です。Microsoft Dynamics 365の機能をどのように活用するかは企業や部署によって異なりますが、導入すれば業務効率化の強い味方になってくれるでしょう。 データの一元管理 Microsoft Dynamics 365を導入することで、さまざまなデータを一元管理することができます。Dynamics 365は事業領域ごとに異なるモジュールがリリースされており、多くは相互連携が可能です。 データを一元管理することによるメリットには、下記のようなものがあります。 複数のシステムで同じデータベースを参照するため、データの同一性が高い リアルタイムで最新のデータを取得することができる 更新やアップデート、バックアップなどの手間を節約できる もし複数のシステムでデータを個別に管理していると、一箇所の変更をそれぞれ別個に適用しなければなりません。「Aシステムは最新の値になっているがBシステムでは古いまま」という事態も発生し、システム全体の同一性に難が生じる可能性があります。 Officeアプリとの連携 Microsoft Dynamics 365では、Officeアプリとの連携も可能です。Dynamics 365に入力されている顧客データをExcelから分析・活用することも可能ですし、Outlookと連携してCRMとスケジュールを同期させることもできます。 使い慣れたOfficeアプリを活用することで、Dynamics 365の利点をより発揮させることができるでしょう。同じMicrosoft製品ということもあり、シームレスな連携が可能です。 Dynamics 365を活用するメリット では次に、Dynamics 365を活用するメリットについて解説します。 必要な分野の最適化 Microsoft…

顧客中心のマーケティング戦略の構築

顧客のニーズと期待に応えるマーケティングは、今日のビジネス環境において不可欠です。Dynamics 365 Marketingを活用して、顧客中心のマーケティング戦略を効果的に構築する方法を見ていきましょう。

顧客ジャーニーのマッピング

顧客ジャーニーのマッピングとは、顧客が製品やサービスの認知から購入、さらにはリピート購入や推薦に至るまでのプロセスを詳細に追跡することです。このプロセスを理解することで、各段階で顧客に最適な体験を提供し、彼らの期待を超えるサービスを実現することが可能になります。

Dynamics 365 Marketingを使用すると、顧客の行動や反応を分析し、どのタッチポイントでどのようなアクションが最も効果的であるかを特定できます。この情報を基に、よりパーソナライズされたマーケティング活動を展開していけます。

パーソナライズとエンゲージメントの強化

顧客一人ひとりのニーズに応えパーソナライズされたコミュニケーションは、顧客満足度とロイヤリティを高める鍵です。Dynamics 365 Marketingでは、顧客データを利用して個々の興味や過去の購入履歴に基づいてカスタマイズされたメッセージを作成できます。

例えば、顧客の行動に基づいて自動的に送信されるメール、特定のイベント後に送るフォローアップメッセージなどが該当します。これにより、顧客は自分に合った情報を受け取ることができ、企業との関係をより深いものに感じるようになります。

分析とインサイトの活用

マーケティング成果の最大化には、活動効果を定期的に分析し、戦略を適宜調整することが必要です。Dynamics 365 Marketingでは、キャンペーンの反応率、ウェブサイトの訪問者数、ソーシャルメディアのエンゲージメントなど、様々なデータをリアルタイムで追跡できます。これらのデータを用いて成功要因と改善点を特定し、より効果的なマーケティング戦略を立案できます。また、顧客のフィードバックを活用して製品やサービスを改善することも、長期的な顧客満足につながります。

このようなアプローチにより、Dynamics 365 Marketingを使用して、顧客の期待を超えるマーケティング活動を展開し、ビジネスの成長を加速させることが可能です。

Dynamics 365 Marketingによるビジネス成長の事例

Dynamics 365 Marketingを導入し、成果を上げた企業は多数あります。ここでは、そのような事例をいくつか紹介し、どのようにしてビジネス成長を実現したのかを掘り下げてみましょう。

事例1: 製造業における顧客エンゲージメントの向上

業種:製造業

課題:市場の変化に迅速に対応し、顧客との関係を深めること。製品の改善と新製品開発で顧客の声を直接反映させたい。

結果:Dynamics 365 Marketingの導入により、顧客データの管理と分析を強化。顧客のフィードバックをリアルタイムで収集・分析し、製品開発チームに価値あるインサイトを提供。これにより顧客ニーズに合致した製品開発を実現し、顧客満足度が大幅に向上しました。さらに、顧客とのコミュニケーションが強化され、長期的な関係が構築されています。

事例2: 小売業におけるオムニチャネルマーケティングの実現

業種:小売業

課題:競争優位性の確立と顧客一人ひとりに合わせたショッピング体験の提供。

結果:Dynamics 365 Marketingを使用してオムニチャネルマーケティング戦略を実施。オンラインとオフラインの購買データを統合し、顧客の購買歴や興味に応じたパーソナライズされたプロモーションを展開しました。この取り組みにより顧客エンゲージメントが向上し、オンライン及び店舗での売上が顕著に増加。顧客の購買行動の深い理解に基づき、在庫管理の効率化も実現しています。

事例3: サービス業における顧客満足度の向上

業種:サービス業

課題:顧客満足度とサービス品質の向上、および問い合わせやクレームへの迅速な対応

結果:Dynamics 365 Marketingを導入し、顧客を様々な基準でセグメント化して、個々に最適なカスタマーサービスを実施。顧客からのフィードバックを即座に分析し、サービスの改善に役立てることで、顧客満足度を大幅に高めることに成功しました。これにより、企業は顧客との信頼関係を深め、リピート率の向上を実現しています。

これらの事例からわかるように、Dynamics 365 Marketingは様々な業種で顧客理解を深め、エンゲージメントを高めるための強力なツールとして機能しています。企業はこのツールを活用することで、顧客ニーズに応じたサービスの提供が可能になり、ビジネス成長を実現できます。

CRMシステムを導入して顧客管理の効率化を目指そう
CRMシステムを導入して顧客管理の効率化を目指そう
顧客管理の効率化と売上の関係性 顧客管理の効率化と売上の間には、どのような関係性があるのでしょうか。まずは、その辺りを解説します。  顧客管理を効率化すれば売上向上に繋がる 顧客管理を効率化することで、売上向上に繋がります。どの企業も何らかの形で顧客管理を行っているものとは思いますが、一口に「顧客管理」と言ってもやり方はさまざまであり、効果もまちまちです。  ある企業では顧客の名称や所在地、連絡先などを控えるにとどまっているかもしれません。またある企業では詳細な売上データやそれぞれの部署の責任者まで把握しているかもしれません。  それらをどのように活用するかも千差万別でしょう。情報が多ければよいというものでもありませんが、正しい情報を適切に活用することにより売上に繋がる傾向があります。 顧客は適切に管理されることを望む 「お客様を管理するなんて恐れ多い」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、適切に管理されることを望んでいる顧客は意外と多いものです。「管理」という言葉に束縛的な意味でマイナスイメージを持つケースもあるかもしれませんが、「適切な管理」はむしろポジティブな意味合いです。  たとえば、「顧客のニーズを把握し適切なキャンペーンを打つ」「顧客の置かれている状況を把握し、課題を解決できるような商品をすすめる」などが挙げられます。適切な管理を行うことで相手のことを深く知ることができ、相手のためになる提案ができるようになります。  同業他社との兼ね合い  自社が顧客管理を行う前に、同業他社が正しい管理を行うとどうなるでしょうか。答えはもちろん「同業他社にシェアを奪われ自社の売上が低下する」です。  必ずしもそうなるとは限りませんが、可能性としては十分に考えられるでしょう。顧客の立場としては、よりメリットのある相手と付き合い商品やサービスを購入したいと考えるのが自然です。  逆に言うと、同業他社に先駆けて正しい顧客管理を行えば売上およびシェアが増え、業界内で自社の存在感をアピールすることが可能です。ビジネスはスピード勝負な面が大きいため、同じ施策を行うにもタイミング次第で結果が変わってきます。  顧客管理を効率化する方法 では、次に顧客管理を効率化するための方法について見ていきましょう。 顧客の属性や特性を可視化する まず取り組みたいのは、顧客の属性や特性を可視化しておくという点です。顧客の名称や所在地、連絡先といったデータはもちろん、購買情報や業界内での立ち位置、その他特性までしっかりとデータ化して可視化しておきましょう。  そうすることで、それぞれの顧客に対する有効なアプローチを模索することができます。また、各データを可視化することで情報を共有しやすくなり、対応の平準化も期待できるでしょう。 Excelを活用する 表計算ソフトであるExcelを活用することで、顧客管理の効率化を促すことができます。Excelをどのように活用するかは業務スタイルによって異なりますが、基本的にはデータの「入力」「加工・集計」「出力」を行う形になるでしょう。  データの入力は、文字通り各データをシート内のセルに入力する作業です。入力されたデータを必要な形に加工しそれを集計して出力すると、該当顧客がいつどのような時に何を求めているかなどが見えやすくなるでしょう。  また、自社で扱っている商品の顧客別売上表を作るのもおすすめです。どの顧客がどの商品にどれくらいのシェアを持っているか、なども顧客管理を効率化するための重要なデータになります。 CRMシステムを導入する CRMシステムを導入することで、顧客管理の大幅な効率化に繋がります。CRMはCustomer Relationship Managementの略であり、直訳すると「顧客関係管理」となります。  顧客との関係をしっかりと管理し改善して売上に繋げようという考え方なのですが、CRMシステムを導入することでそれをサポートしてくれます。具体的には、顧客との接触履歴を積み上げて一括管理したり、メルマガなどを自動配信したりといった形になります。  これらを一つ一つ手作業で行うのは非常に手間がかかり、専門の部署が必要になるかもしれません。その辺りをシステムにより自動化することで、担当者は商品の販売戦略を考えたり顧客へのアプローチ手法を模索するといった本質的な業務に集中できます。 CRMシステムのメリット CRMシステムについてもう少し詳しく見ていきましょう。CRMシステムを導入することで、主に下記のようなメリットが生じます。 顧客情報を一元管理・共有できる CRMシステムを活用すれば顧客情報を一元管理し、必要に応じて容易に共有することが可能です。部署によっては売上データや接触履歴、ベーシックな顧客情報などを別々のツールやファイルで管理しているケースもあるかもしれません。  そのやり方だと必要に応じて別々のツールやファイルを開く必要があり、全体を俯瞰的な視点で眺めるのが難しくなってしまいます。CRMシステムを活用して各データを一元管理すれば、それぞれの示す共通項を見つけやすくなり、顧客の特性やニーズを掴みやすくなるでしょう。  また、情報を各部署に共有することで顧客対応の平準化が見込めます。担当者に頼らなくても一定の対応ができるようになれば顧客に余計なストレスを与えることなく、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。 それぞれの顧客に適した対応ができる CRMシステムを活用すれば、それぞれの顧客に適した対応ができるようになります。前述した通り、それぞれのデータを一元管理することで顧客の特性やニーズが見えやすくなるため、それに沿った対応やキャンペーンを行うことが可能になります。  従来は一律対応していたケースも多かったかもしれませんが、そのやり方では難しい時代になりました。市場が成熟しニーズが頭打ちになっている上、次々に良い商品やサービスが内外から生まれるため、より一層顧客ニーズを満たすことが求められています。  一律対応ではなく、顧客それぞれの特性やニーズに合った対応を行うことが大事です。CRMシステムの正しい活用は、その一助となるでしょう。  売上増に繋がる CRMシステムにより顧客関係を改善することができれば、売上増に繋がります。顧客は、自身の特性やニーズをしっかりと理解してくれる相手と取引をしたいと考えるのが自然だからです。  その点をCRMシステムの活用により上手に満たすことで、自社が選ばれやすくなります。もちろん同業他社がどのような動きをしているか、業界全体がどうかという話にはなりますが、商売の基本である「For you」にピントを合わせていれば、そうそう間違ったことにはならないでしょう。  また、CRMシステムを活用すれば顧客対応にまつわる既存業務を自動化することができ、コスト削減にも繋がります。同じ成果でコストが下がれば、利益率の向上が見込めます。 CRMシステムのデメリット それでは、次にCRMシステムのデメリットについてご紹介します。システムの導入によるメリットも多いですが、デメリット面もしっかりと頭に入れて対策を講じましょう。  コストがかかる CRMに限らず、何らかのシステムを導入する際には相応のコストがかかります。ソフトウェアの代金はもちろん、ハードウェアを購入するのであればその代金が、導入後もメンテナンスや保守といった作業が必要となります。  システムの種類によってはそれらのコストを大きく削減することも可能ですが、ゼロにするのは難しいでしょう。導入にあたっては、しっかりと予算を組んでおくことをおすすめします。  システムの種類とコストの関係 業務システムには、大きく分けて「オンプレミス型」と「クラウド型」の二種類が存在します。オンプレミス型はハードウェアを自社で買い込んでそこでシステムを動かすタイプ、クラウド型はベンダーのサーバーを間借りしてそこでシステムを走らせるタイプになります。  コスト面の話をすると、一般的にはオンプレミス型よりクラウド型の方が低コストです。ハードウェアを買い込む必要がなく、メンテナンスや保守もベンダー側で行ってくれるからです。 システムにデータを移す手間がかかる 新しいシステムを導入する場にあたり、従来使っていたものからデータを移行しなければならないケースもあります。それを手作業で行わなければならない場合、相応の手間がかかってしまうことになります。  連携性の高いシステムであれば、旧システムから容易にデータを移行させることが可能です。製品選びの際には、現在の環境からの移行でどれくらいの負担が発生するかも視野に入れ検討しましょう。  現場に浸透させる必要がある 新しく導入するシステムは、現場で使われないと意味がありません。しかし、難解すぎるものや業務に合っていないもの、また事前の啓蒙が不十分な場合はシステムの活用が満足になされず、最悪放置されてしまう恐れもあります。  システムの使い勝手やワークフローが従来とあまり変わらない場合は問題ないのですが、大きく変化する場合は注意が必要です。現場レベルでの課題や問題点を明確化し、どのように解決するかを見据えておきましょう。 システムを導入する際のポイント それでは、最後にシステムを導入する際のポイントについて解説します。  現在使っているものとの相性 システムを導入する際は、現在使っているものとの相性を確認しましょう。新しいシステムを導入した後も使い続けるのか否か、使い続けるのであれば連携性はどうか、そしてデータの移行は容易か否かなどが検討項目になります。  何もないところにいきなり新しいシステムを導入するケースは稀かと思いますので、現在使っている諸々のツールやシステムとの相性は重要です。最悪「新しいシステムを導入したら他のツールとの連携ができなくなった」という可能性もゼロではありません。  その場合、生産性を高めてくれるはずのシステムが逆に生産性を低下させてしまった、という事態にもなりえます。新しいシステムを導入する際には、可能な限り正しく効率的な活用を模索しましょう。  自社業務との相性 自社業務との相性も重要なポイントです。客観的な評価が高いシステムでも、自社業務との相性が悪いと性能を100%引き出すことはできません。  例えば、売上データの分析に重きを置きたいのにメルマガ発信やSNS集客などのマーケティング活動に重きを置いた情報発信に強いシステムを導入してしまう、もしくはその逆などが相性の悪いシステム導入のサンプルケースと言えるでしょう。自社業務とシステムの相性を見極めるのは難しいですが、「何のためにシステムを導入するのか」という根本的な問いに対する答えを得ることが重要になります。  妥協せず、入念に検討する  業務システムの導入は検討に次ぐ検討が必要だったり、多くの下準備が必要なことがあります。そういった作業に疲れ果ててしまい、思わず「もうこれでいいか」となってしまいがちですが、なるべく妥協せず検討することをおすすめします。  一度導入したシステムはそう簡単に変えることはできないため、妥協することにより長期的な費用対効果が減少してしまう恐れがあります。運良く自社とマッチすればよいのですが、運任せにするのはさすがにリスクが高いでしょう。  もちろん、どれだけ入念に検討しても失敗する時はします。しかし、そこで培った経験や知識を元にすることで、再度システムの導入を検討する際はより精度の高い見極めができるようになります。 まとめ 顧客管理を効率化するには、CRMシステムの導入が近道です。自社に合ったシステムを導入し、売上向上を目指しましょう。 

導入のステップと実践方法

Dynamics 365 Marketingの導入は、企業にとって大きなステップです。成功への道をスムーズにするためには、事前の準備と効果的な活用方法の理解が重要です。以下に、導入プロセスを円滑に進め、プラットフォームを最大限活用するためのガイドラインを紹介します。

導入前の準備

1.目標の明確化

Dynamics 365 Marketingを導入する主な目的を明確にしましょう。顧客エンゲージメントの向上、マーケティングプロセスの自動化、リード生成の効率化など、具体的な目標を設定します。

2.現状分析

既存のマーケティングプロセスや顧客データの管理方法を評価し、ツールの導入によってどのような改善が期待できるかを分析します。

3.チームの準備

導入にあたっては、関連するスタッフへのトレーニングを計画し、変更管理プロセスを策定しておくことが重要です。プロジェクトチームを組織し、役割と責任を明確にします。

4.テクニカルチェック

既存のITインフラストラクチャーとDynamics 365 Marketingの互換性を確認し、必要なシステム要件を満たしているかを確認します。

効果的な活用方法

1.カスタマイズと統合

ビジネスの特定のニーズに合わせてDynamics 365 Marketingをカスタマイズし、既存のCRMやERPシステムとの統合を検討します。これにより、顧客データの一元管理とプロセスの効率化が可能になります。

2.データ駆動型マーケティングの実施

顧客データを活用してセグメント化を行い、ターゲットに合わせたパーソナライズされたマーケティングキャンペーンを展開します。データ分析機能を活用してキャンペーンの成果を定期的に評価し、改善策を講じます。

3.継続的な学習と適応

マーケティングトレンドと顧客のニーズは常に変化します。Dynamics 365 Marketingの最新機能を定期的に確認し、プラットフォームを最新の状態に保ちましょう。また、成功事例や業界のベストプラクティスを学び、自社のマーケティング戦略に適応させます。

これらのステップと実践方法を通じて、Dynamics 365 Marketingの導入と活用は、企業にとって大きな価値をもたらすことでしょう。効率的なマーケティングプロセスと強化された顧客関係を実現し、ビジネス成長を加速させることが可能です。

まとめ

現代のビジネス環境では、顧客のニーズに迅速に応え、持続可能な関係を築くことが企業にとっての大きな課題です。この課題に対応するため、Dynamics 365 Marketingは顧客の行動や興味をリアルタイムで捉え、データに基づいてパーソナライズされたコミュニケーションを可能にします。

セグメンテーションからマーケティングオートメーション、マルチチャネルマーケティングに至るまで、Dynamics 365 Marketingは、効率的なマーケティング戦略の実行をサポートし、顧客満足度を向上させることでビジネス成長を促進します。このツールを導入することで、企業は顧客との深いつながりを築き、市場での競争力を高めることができます。今こそ、Dynamics 365 Marketingを活用し、顧客中心の戦略をさらに強化する絶好の機会です。

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SharePointとは?  SharePointとは、マイクロソフト社が提供する企業向けのファイル共有・コラボレーションを行うためのサービスです。  SharePointと比較されるサービスとして、マイクロソフト社が提供するOnedriveがあります。  どちらもファイル共有サービスですが、違いを簡単に述べるとすれば、SharePointは組織向け、OneDriveは個人向けのサービスです。  また、SharePointはポータルサイト(チームサイト)を作成できます。  部署やチーム、プロジェクト毎にファイルや情報を管理する場合により効果を発揮します。  そのためSharePointはビジネスの現場で広く利用されています。 ShrePointでできること  SharePointでできることについてご紹介します。 ポータルサイト(チームサイト)の作成 SharePointでは、チームや部署、プロジェクト毎にポータルサイト(チームサイト)を作成することができます。  作成したポータルサイト上では、情報共有や共同作業を行うことができます。  チームで共有したい情報はポータルサイト上に共有することで、複数人宛に情報を共有することができます。そのため業務効率化に繋がります。  ポータルサイトは、予め特定のビジネスニーズに合わせて設計されているテンプレートが用意されているので、そこから簡単に作成することができます。  チームの特色や業務内容に合わせてカスタマイズすることも可能です。  ポータルサイトは簡単に作成することができ、情報共有を効率化することができます。  ドキュメント管理 SharePointでは、ポータルサイト上で様々なドキュメントや画像などを管理することができます。  マイクロソフトの高品質なセキュリティ対策を活用し、契約書などの重要書類もSharePoint上で管理する企業も増えています。  SharePointでは、ポータルサイトで安全かつ効率的にドキュメントを管理することができます。  ワークフロー SharePointでは、業務フローを自動化することができるワークフローの構築ができます。  例えば、特定のフォルダからファイルが削除された場合は、承認者に承認メールを送信、承認者の承認を得られたらファイルが削除される、といった仕組みです。  このようなワークフローを構築することで、重要なファイルが誤って削除されるミスを防止することができます。  ワークフローを設定することで、日々の業務効率化や誤操作の抑止をすることができます。  モバイルアプリが利用可能 SharePointは、PCだけでなくスマートフォンからもアクセスすることができます。  SharePoint Onlineのモバイルアプリをインストールすることで、自宅や外出先などからでも簡単に情報にアクセスすることができます。  これにより時間や場所を選ばず、いつどこからでも必要な情報にアクセスすることが可能になります。  SharePointの強み SharePointの強みについてご紹介します。 Microsoft製品とのシームレスな連携 SharePointは、マイクロソフトが提供するSaaSのサービスです。  マイクロソフトが提供するその他のサービスとの親和性が高く、連携を行うことでより業務効率化を実現することができます。  例えば、Teamsと連携すればTeams上でファイルを管理することが可能になります。  他にも、Outlookと連携することでスケジュールの共有なども可能になります。  このように、SharePointはマイクロソフト製品との親和性が高く、連携も簡単にできる点が大きな強みです。  万全のセキュリティ対策 SharePointは、マイクロソフトが万全のセキュリティ対策を行っています。  また、管理者はユーザーのアクセス権をコントロールすることができます。  ユーザー毎に適切なアクセス権を付与することで、外部に対するセキュリティ対策に加え内部対策も行うことができるので、より厳重なセキュリティ対策を行うことができます。  SharePointは、マイクロソフト社によるクラウドサービスに対する最適なセキュリティ対策を行っているので、ユーザーは安心してサービスを利用することができます。  バージョン管理 SharePointでは、ドキュメントのバージョン管理をすることができます。  バージョン管理とは、ドキュメントに対する変更履歴を記録するものです。  例えば、SharePoint内のWordファイルを修正した場合、修正前の状態を記憶します。  これにより、修正したWordファイルを修正前の状態に復元することも可能になります。  要するに、SharePointが自動でバックアップをとってくれているということです。  もし、誤ってファイルを修正したり削除したりしてしまってもバージョン履歴から復元できるので安心です。  バージョン管理によって、ユーザーの誤操作にも対応することが可能です。  SharePointの導入方法 SharePointの導入方法についてご紹介します。 SharePoint Online SharePointを単体で利用したい場合は、SharePoint Onlineを契約することで利用することができます。  […]
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Microsoft Dynamics 365とは?その概要を分かりやすく徹底解説!
Dynamics 365とは? Dynamics 365とは、Microsoft が提供するビジネスアプリケーションです。  Dynamics 365は、企業活動を効率的に進めるために必要な業務システムを統合的に提供しています。  Dynamics 365がカバーする領域は様々で、CRM、SFA、ERP、マーケティング、顧客サービスなど、幅広い領域をカバーしています。  Dynamics 365が提供するこれらの機能により、生産性向上や業務効率化の実現をサポートします。  Dynamics 365の強みや導入メリット? Office 製品との連携 Dynamics 365の大きな強みの一つが、 Office 製品との連携が容易にできる点です。 同じ Microsoft 製品ですので 、Microsoft 365を導入していれば、そのアカウントで Dynamics 365を利用することができます。 Microsoft 365のポータル画面上からアクセスすることが可能なので、他の Microsoft 365製品との使い分けも容易にできます。 Outlook の予定表との同期や、SharePoint同期機能を使って、Word, Excel, PowerPoint などのドキュメントを一元管理することができます。 これまで、バラバラに保管していた見積書、注文書、請求書などシステム上で一括管理することもでき、ペーパーレス化の実現もできます。 豊富な導入実績 Dynamics 365は、世界中の様々な規模や業種の企業に導入されています。 その数は、2019年6月時点で約196か国22万社に導入されています。 世界的な企業である Microsoft 社が提供していることもあり、システムに対する信頼度も高く、近年では、三菱地所、住友不動産、森ビル、大東建託、日立など多くの日本企業も導入に踏み切っています。 大手企業のみならず、近年では中小企業の導入も増えており、企業規模や様々な業種の垣根を超えて利用されています。 自社に合わせたカスタマイズが可能 Dynamics 365は様々な業種の企業に導入されています。 その理由の一つがカスタマイズの自由度が高いことです。 多くのSaaS系の業務システムは、既に用意された機能を使って運用していくため、業種によっては必要な機能が不足しているといったこともあるでしょう。 しかし、Dynamics 365では、 Microsoft Power Apps を使うことでノンコーディングでカスタマイズすることができます。コーディングなどの専門知識がないユーザーでもカスタマイズすることが可能です。 自社でカスタマイズを行うことに不安がある場合は、Dynamics […]
Business Efficiency

January 3, 2024

仕事の時短を実現する!エンジニアが教える圧倒的な仕事時短術!
業務効率化とは 業務効率化とは、少ない労力で仕事の生産性をあげることです。 要は、今まで1時間かかっていた仕事を30分で終われるようにすることです。 そうは言っても、そんな簡単なことではありません。 「日々の業務に一生懸命取り組んでいるし、これ以上どうすればいいんだ」 そんな風に感じている人もいると思います。 でも日々の業務を見直せば、誰しも少なからず業務効率化できる部分があります。 そして、最近では業務効率化を手助けしてくれる様々な便利アプリやツールがあります。 今日は、そんな難しい業務効率化を実現できる方法を、現役エンジニアも実際に使っている便利アプリなども含めてご紹介します。 タスク管理 業務効率化と言ってまず最初に見直すべきポイントが、このタスク管理です。 しかし、多くの人は「タスク管理なんて毎日やってるよ」と思っているかもしれません。 そうです。タスク管理は必ず毎日行うものです。 だからこそ、そのタスク管理の方法を見直すことで日々の業務効率化に繋がります。 では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。 まずは、その日のタスクと今後のタスクを「目に見える形」にして洗い出すことです。 その際のポイントは、優先順位とざっくりとした所要時間を割り出すことです。 優先順位は、緊急度と重要度を縦軸と横軸に設定し、割り振っていきます。 そして、洗い出したタスクを処理するのにかかるであろう時間を割り出します。 その際のポイントは、緊急度や重要度の指針にしたがってかける時間を設定すること、そしてまずは全てのタスクが就業時間内に終えられるように設定することです。 そうすることで、これから取り掛かるタスクの重要度とそれにかけられる時間を可視化することができます。 例)スパイスカレーを作る場合 例えば、あなたがシェフ見習いだとして「明日のランチまでに」本格スパイスカレーを作るようにシェフから指示を受けたとしましょう。 条件として、本格なスパイスカレーの調理は今回が初の試みで、またスパイスの調達が必須とします。 その際の調理開始までのタスクは以下のようなものがあると思います。 レシピの調査・作成 → 使えそうな具材のチェック → スパイスの調達・必要な具材の調達と仕込み → 自分なりのアレンジを考える 緊急かつ重要なタスク 最も緊急かつ重要なタスクは、「レシピの調査・作成」です。 今回、スパイスカレーは初めて作るので、必要な食材、工程を知るためにもレシピの確認を優先的に行う必要があります。 レシピを知ることは、タスクの洗い出しです。 また、レシピの調査から「スパイスの調達」は、スーパーには売っていないものなどは早めに調達方法を調べる必要があることに気付がつくことができます。 ですから「スパイスの調達」も、緊急かつ重要なタスクと言えすぐに対応すべきです。 これらの所要時間はおよそ1時間くらいに設定しましょう。 緊急だが重要度は低いタスク 緊急だが重要度は低いタスクは、「使えそうな余り物の具材のチェック」です。 このタスクでは使えそうな余り物が冷蔵庫にないかどうかチェックします。 余り物で使えそうな具材を調べることはレシピを作るためにすぐに知る必要がありますが、最悪調達すればいいのでそこまで重要度の高いタスクではありません。 所要時間はおよそ15分くらいに設定しましょう。 緊急ではないが重要なタスク 緊急ではないが重要なタスクは、「具材の調達」や仕込みなどです。 レシピの調査から、スパイス以外の具材は、スーパーなどで簡単に手に入ることがわかりました。 スパイス以外の具材は明日の調理開始までに調達できればいいので、緊急ではありませんが必ず必要なので重要なタスクです。 また具材の仕込みも必ず必要なので重要なタスクです。 優先順位は上記の二つよりは低いが、仕込み時間などもしっかりと計算した上である程度余裕を持って取り組むべきタスクです。 所要時間はおよそ3時間くらいに設定しましょう。 緊急でもなく重要でもないタスク 緊急でもなく重要でもないタスクは、自分好みのアレンジを探したりすることです。 これは時間があれば対応すれば良いことなので、特に緊急でも重要でもありません。 上記のタスクが完了し、時間があれば対応しましょう。 […]

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